- 留学のためにIELTSの点数が欲しい
- 初心者でも独学でIELTS対策できるのかな…?
- おすすめの参考書や失敗しない勉強法を教えて!
一般的に独学で対策しようとしているIELTS学習初心者は「結局どうやって勉強したらいいの?」と最初の部分でつまずいてしまうケースは非常に多いです。
私はTOEIC400点台という初心者状態から勉強を始め、2021年8、9月にそれぞれIELTS5.5を取得しました。
現在はカナダ・トロントの私立カレッジでCo-op留学中です。
しかし、IELTS5.5を取得するまでの間、独学で勉強する中で失敗を繰り返し、たくさんの遠回りをしてきました。
そこでこの記事では、IELTS学習初心者でも迷わず努力さえすれば独学でもスコアが取得できるよう、「IELTS5ステップ勉強法」を解説します。
※本勉強法は海外の第2言語学習者が効率的に勉強するために使用している方法を参考にしています。
具体的な内容は以下の通りです。
本記事でわかること
・IELTS対策におすすめの参考書
・IELTS学習初心者の方が独学で良いスコアを取得する勉強法
この記事を最後まで読めば「ゼロからIELTS学習を始める初心者の方が、独学でスコアを取得するために本当に必要な勉強方法」が分かります。
本記事がそんなあなたのロードマップになれば嬉しいです。
ぜひ最後までご覧ください!
学習の前にIELTSの基礎知識をつけたい方は、以下の記事から読むことをおすすめします。
≫海外留学に必要なIELTS試験とは?受験費用は?これだけ読めばOKです!
IELTS初心者のあなたが独学で
スコアを取得するための勉強法
あなたが本気で海外留学を検討している場合、IELTS5.5以上を目指すことをおすすめします。
なぜなら、それが海外のカレッジや大学が求めているレベルだからです。
そこで今回は、独学でIELTS5.5のスコアを取得することを目標としてお話していきます。
ステップ1:発音記号を学ぶ
ステップ1は発音記号を学ぶことです。
日本人が初めに「ひらがな50音」から日本語を学ぶのと同じように、外国人も「発音記号(フォニックス)」で英語を学びます。
これによる効果は以下の通りです。
効果
・日本人英語(カタコト英語)からの卒業
・辞書や単語を見ただけで正しい発音ができるようになる
まずは毎日徹底的に発音記号に関する音声を聞き、同時に自分も発声することで、正しい英語の発音を学んでいきましょう。
私はこれを毎日続けることで、日本語にはない正しい英語の音を認識できるようになり、リスニングスキルや発音が少しずつ向上していくことを実感することができました。
私が使用していた本は「英語耳 発音ができるとリスニングができる」という本です。
※最新版は以下の改訂3版です。ご注意下さい。
ぜひIELTS初心者の方は、だまされたと思ってこの本から始めてみることをおすすめします。
第1ステップから「IELTS対策とは関係ないじゃないか」と思われる方もいるかと思います。
しかし、発音記号という基礎知識があるかどうかで、今後の英語の伸びしろに大きな差が生まれます。
ぜひ参考にしてみてください。
「日本人がひらがなの発音を知らないのと同じ」と考えると重要さが分かりますね!
ステップ2:IELTSの単語を暗記
ステップ2はIELTSの頻出英単語を覚えることです。
IELTSでは以下の2つの受験方式があります。
受験方式
アカデミックモジュール
→海外大学、大学院への進学向け
ジェネラルモジュール
→海外移住、海外での就労向け
中でも、留学を考えている方はアカデミックモジュールを受験することになります。
IELTSのアカデミックモジュールは「学問的な内容」が中心で、普段なかなか目にしないような単語が多く使われます。
つまり、IELTS試験は知っている単語の数が多ければ多いほど、有利になる試験であるとも言えます。
私は「実践IELTS英単語3500」という、IELTS専用の単語集を1冊購入し、何回も何回も繰り返し暗記していきました。
ここで、英単語を効率的に覚える方法についてご紹介します。
以下をご覧ください。
単語暗記のポイント
・「1個の単語に多くの時間をかけ、少ない単語(10個)を完璧に覚える」より「1日に多くの単語(100個)をサラッと見て出会う回数を増やす」方が記憶に定着しやすい。
・「次の日、1週間後」に必ず復習をする
・発音記号を見て自分で発音を考える→音声を聞き、正しい発音を確認は必ず行う
特に1つ目はとても重要です。
私自身、初めは10個の単語を完璧になるまで時間をかけて、1回見ただけで覚えようとしていました。
しかし、人間はとても忘れやすい生き物です。
同じ単語を見る回数を増やした方が、記憶の定着率は高まります。
ぜひ、単語や文法を覚える際はこの点を意識してみて下さい。
「apple」という単語を誰でも知っているのは、日常で出会う回数が多いからです。
「Anki」というアプリを併用すると、記憶の定着しやすい時に自動的に復習を促してくれます。(科学的に証明済)
興味がある方はおすすめアプリ3選の記事もご覧にください。
ステップ3:瞬間英作文を行う
ステップ3は瞬間英作文に取り組むことです。
瞬間英作文による効果は以下の通りです。
瞬間英作文のメリット
・文の塊(チャンク)を覚えられる
・言いたいことを瞬間的に言うトレーニングができる
→IELTSのスピーキング対策になる
・正しい文法を学ぶことができる
あなたはネイティブの人が英会話する時に、単語1つ1つの意味を考えて話していると思っていませんか?
実は少しだけ違います。
彼らはチャンクと呼ばれる「いくつかの単語で意味を成す塊」を使って、会話をしています。
例えば、「live」の後には「in 場所」ということが多いですよね。
つまり「live in 場所」のようなチャンクを頭の中に多くストックすることで、英会話を効率的に行うことができます。
IELTSのスピーキングテストでは質問に対し、すぐに3文程度で自分の意見を述べる能力が求められます。
日本人は英語で話すことに慣れていないため、何も対策をしないと残念な結果に終わります。
瞬間英作文は言いたいことをすぐに声に出すこの練習に最適です。
私が実際に使用していた本は「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」という本です。
内容は中学生レベルですが、これがすぐに口から出てくるようになればスピーキング試験でIELTS5.5は取得可能です。
文法の総復習もできるので一石二鳥です。
実際に私はこの本で覚えた「チャンク、文法」にstep2で覚えた「難しい単語」を付け加えることで、IELTSのスピーキング試験で5.5を取得しました。
ステップ4:IELTS試験を理解
ステップ4はIELTSの試験形式を理解することです。
私は1冊の試験対策本を最後まで解くことで、試験問題の理解を深めていきました。
実際には「はじめてのIELTS 全パート総合対策」という本です。
この本のメリットは以下の通りです。
この本のメリット
・100回以上の試験の分析結果を基に作られている。
・試験の問題パターンがわかる
・試験で高得点を取りやすい回答パターン、テンプレートが記載されている
・試験テクニックが本番でも使いやすい
正直、この本がなければ私はIELTS5.5が取得できなかったと思います。
そのぐらい高品質な参考書です。
特にライティング試験について、私は今まで英語でエッセイを書いたことがありませんでした。
しかし、試験の1か月前からこの本に記載されライティングテクニック(記載テンプレート)をノートにまとめ、1日1つずつ自分の言葉でエッセイを書くことで、ライティング試験でも5.5のスコアを取ることができました。
独学でIELTS対策をしたい方、IELTS学習初心者の方はぜひ一度本の内容を見てみてください。
買って後悔はしないはずです。
ステップ5:過去問を解く
ステップ5は過去問を解くことです。
ここまでIELTSの基礎を付けたあなた、あとはひたすら過去問を解いていきましょう。
私が使用したのは「IELTS 16 Academic Student's Book」という過去問です。
※15版は2020/7/1、16版は2021/1/1〜発売されています。
この過去問を使って、私は毎日以下のように勉強していました。
過去問を使った勉強法
【社会人時代に私が毎日行ったこと】
<朝の2時間>
①7時からカフェに行き、ライティングの問題を1つ解く
→書きたかった単語や表現を調べる
→ノートにまとめる
②リスニング試験をできるだけ解く
→答え合わせ
→スクリプトの確認
→知らない単語や表現を調べる
→ノートにまとめる
③前日夜作成したノートを簡単に復習
<夕方の2時間>
④仕事後、18時からカフェに行き、朝作成したノートを簡単に復習
⑤リーディング問題を1つ解く
→答え合わせ
→精読
→知らない単語や表現を調べる
→ノートにまとめる
⑥スピーキング問題を1パート分解く
※思いついたものをノートになぐり書き
→ 書きたかった単語や表現を調べる
<家までの帰り道>
⑦ ⑥で作った回答を何度もつぶやく
<帰宅後>
⑧オンライン英会話
→言いたかった単語や表現を調べる
→ノートにまとめる
⑨その日にやったことの総復習
このようにして、私は平日でも最低4時間はIELTSの勉強をしていました。
私は英語学習の中で復習が非常に大切だと考えています。
そのため、1日3回の復習タイムを設けていました。
ぜひ私の勉強方法があなたの普段の英語学習の参考になれば嬉しいです。
そういえば、あなたの留学目的は
明確になっていますか?
ここまでで、IELTS学習初心者が行うべき独学勉強法を解説してきました。
突然ですが、あなたに質問があります。
「なぜ留学したいの?」
こう聞かれたとき、すぐに答えられますか?
「なんとなく…」
「今後英語ができないとヤバいから…」
私も初めはこのような考えでした。
ただし、留学に行った様々な人の意見を聞く中でこのようなあいまいな考えの人は、留学中または日本での英語学習中に挫折してしまう傾向が高いことに気づきました。
参考までに私の目標を以下に示します。
将来、世界遺産を100個以上巡る!
↓そのために
世界中どこでも働けるスキルを身につける
↓そのために
デジタルマーケティングを英語で学ぶ
(今後のトレンド、英語が話せることはマスト)
↓そのために
Co-op制度を使ってカナダのカレッジへ留学
(デジタルマーケティングクラスに入学)
↓そのために
入学基準のIELTS5.5を取得する
このように将来やりたいことから逆算することで、今やるべきことが明確になります。
それがIELTSのスコア取得なのであれば、学習を進める上で非常に大きなモチベーションになります。
ぜひ皆さんもIELTSの勉強を進める前に、将来やりたいことを具体的にイメージしてみて下さい!
少なくとも以下の点について、考えておくことをおすすめします。
問題点
・留学で達成したいこと
→留学方法(Co-op留学など)が決まる
・学校で何を学びたいか
→学校が決まる
→IELTSの目標スコアが決まる
本ブログでは海外留学やIELTS(基礎知識、スコア5.5を取得するための攻略法、勉強ツール)に関するお役立ち情報も発信しております。
今あなたが求めている情報があるかもしれません。
興味がある方はぜひそちらも併せてご覧ください!
まとめ:5ステップ勉強法で
独学でIELTS5.5を目指そう!
本記事のまとめは以下の通りです。
ポイント
・5ステップそれぞれの勉強目的を意識して、効率的にIELTS対策をしよう
・独学でも留学に必要なIELTSスコアは取得可能です
・英語学習のモチベーションを維持するために留学目的を整理して明確にしておこう
今回は「IELTS学習初心者の方が、独学で留学に必要なスコアを取得するための5ステップ勉強法」をご紹介しました。
正直英語学習は、地味でしんどいです。
しかし、毎日継続していれば必ず総合的な英語力がつきます。
私がTOEIC400点台からIELTS5.5を取得したことがその証明です!
今回ご紹介した5ステップ勉強法があなたのIELTS学習の参考になれば嬉しいです。
「そうは言っても会社員で日々忙しいと、やっぱり勉強時間の確保が難しいし、モチベーションも続かないかも…」
そんなあなたはIELTSのスクールや塾に通うことを検討してみるとよいかもしれません。
アウトプットが必要なスピーキング、ライティング試験は、正直自分の答えが正しいのかわからないことがあります。
独学の勉強スタイルでは、間違いを指摘してくれる人もいないため、ニュアンスの違う表現をそのまま覚えてしまうリスクも高まります。
その点スクールや塾に入れば強制的に勉強時間が作れるだけでなく、プロの英語講師からフィードバックが受けられるので、間違いのリスクを減らし、最短で能力を向上させることができます。
IELTSに特化したスクールや塾があるようなので以下にまとめてみました。
≫短期集中でIELTSのスコアを上げたい!おすすめのスクール・塾一覧
ぜひ参考にしてみて下さい。
それでは次の記事でお会いしましょう!