- 留学のためにIELTS5.5以上のスコアが必要!
- でも、どのくらいのレベルなの?
- 初心者でも取得できるの?
一般的に海外留学を考えている方は、IELTS5.5以上が目安になると言われています。
しかし、これは実際に初心者でも取得可能です。
実際に私はTOEIC400点台から勉強を始め、2021年8月にIELTS5.5を取得しました。
※私が行った勉強法はこちら
2022年1月にはCo-op制度を使い、カナダに留学予定です。
この記事では、さまざまなデータを用いて「海外留学に必要となるIELTSの英語レベルの目安」について解説します。
本記事でわかる情報は以下の通りです。
本記事でわかること
・海外留学にIELTS5.5以上が必要な理由
・IELTS5.5、6.0、7.0の英語レベルの目安
・日本人のIELTSスコアの平均
・IELTS5.5、6.0、7.0取得に必要な勉強時間
・初心者でもIELTS5.5を取得できる理由
・IELTS5.5、6.0、7.0取得に必要な各科目の正解数
・IELTSの各試験科目の採点基準
「英語学習初心者の私じゃ留学無理かな…」
IELTSについて
そもそも、IELTS試験は30年に渡り、世界中で実施されている英語の試験です。
米国、オーストラリア、カナダ、英国などのトップクラスの学校を含む、世界中の10000以上の機関がIELTSのスコアを受け入れています。
そのため、世界で最も権威がある英語試験であると言われています。
※IELTSの基礎知識をつけたい方は、ぜひ以下の記事も併せてご覧ください。
≫【海外留学したい方必見】IELTSについて、全てまとめました!
なぜ海外留学には
IELTS5.5以上が必要か?
海外に留学する際、英語資格が入学条件として求められます。
特に「IELTS」「TOEFL」のどちらかのスコアが求められることが多いです。
私はこの2つの中でもIELTSをおすすめしています。
その理由は以下の通りです。
IELTSをおすすめする理由
①ライティング試験の難易度
②スピーキング試験の形式
③スコアの取りやすさ
各項目の詳細は以下の記事でご紹介しています。
≫海外留学のための英語資格はIELTSがおすすめ!その3つの理由とは?
ここで、海外留学したい方はIELTS5.5というのが1つのポイントになります。
カナダを例に具体的にご紹介します。
多くのカナダの学校が求めている入学基準は以下の通りです。
学校の入学基準
・私立カレッジ
→IELTS5.5
・公立カレッジ
→IELTS6.0
(各要素最低5.5以上)
・大学
→IELTS7.0
(各要素最低6.5以上)
このようにカナダの学校に通う場合、最低でもIELTS5.5を取得する必要があります。
もちろん、語学学校に通うだけの方であれば特に英語力について指定はありません。ご安心下さい!
ただし、「本気で留学をしたい方」はIELTS5.5以上を取得することを目標にしてみて下さい。
カナダの学校で求められる英語力の詳細は、以下の記事をご覧ください。
≫カナダのカレッジや大学入学時に求められる英語力を徹底解説!
IELTS5.5、6.0、7.0の
英語レベルの目安
それでは、IELTS5.5、6.0、7.0の英語レベルの目安を見てみましょう。
以下の表は、他の試験と比較したときの各スコアのレベルを示しています。
IELTS | TOEIC | TOEFL iBT | 英検 |
---|---|---|---|
5.5 | 600~740 | 69~79 | ー |
6.0 | 740~820 | 80~89 | 準1級 |
6.5 | 820~870 | 90~99 | ー |
7.0 | 870~970 | 100~108 | 1級 |
※こちらの表は目安としてお考えください。
※TOEICはスピーキング・ライティングテストがないため、リーディングとリスニングの目安です。
上記の表より、IELTS5.5はTOEIC:600~740点、TOEFL iBT:69~79点と同じレベルであることがわかります。
少し難しいと感じる方も多いかもしれません。
でも、しっかりと勉強すれば初心者でもIELTS5.5を取得することはできます。
実際に私も初めはTOIEC400点台だったのであなたも大丈夫です!
日本人のIELTSスコアの平均
では日本人のIELTSスコアの平均はどのくらいなのでしょうか?
以下の表は、2019年の日本のIELTS受験者の平均点数を示しています。
国 | リーディング | リスニング | ライティング | スピーキング | オーバーオール |
日本 | 6.1 | 5.9 | 5.5 | 5.5 | 5.8 |
参考: IELTS公式サイト_Test taker performance 2019
※この表はアカデミック・モジュールの平均点です。
※オーバーオール=各試験科目のスコアの平均点
上記の表より、日本人のIELTSのオーバーオールの平均点は5.8であることがわかります。
つまり、努力をして日本人の平均を超えることができれば、IELTS6.0でさえも取得することができます。
また、ライティングとスピーキングの平均点が低いことから、この2科目の攻略が高得点に向けたカギになります。
IELTS5.5、6.0、7.0取得に
必要な勉強時間
次にIELTS5.5、6.0、7.0取得に必要な勉強時間をお伝えします。
Cambridge Assessment Englishが以下の情報を公表しています。
IELTS | 必要な学習時間 |
---|---|
5.0 | 180~299 |
6.0 | 350~400 |
7.0 | 500~600 |
参考:Cambridge Assessment English_Guided learning hours
上記の表より、IELTS5.5取得に必要な勉強時間はおおよそ300~350時間であることがわかります。
ただし、このデータは世界全体の英語学習初心者を対象としたデータとなっています。
日本は他国と比べ、英語に触れる機会が少ないことから、英語学習初心者はさらに1.5~2倍の時間が必要になります。
まとめると以下のことが言えます。
IELTS5.5に必要な勉強時間
・英語学習初心者
→約600~700時間
・英語学習中級者(文法知識がある方)
→約300~350時間
これは初心者が1日2時間、中級者が1日1時間の勉強で1年程度かかる計算になります。
ぜひ参考にしてみて下さい!
英語学習初心者は
IELTS5.5を取得できる?
「英語学習初心者はIELTS5.5を取得できるか?」
その答えはYESです!
皆さんは1日の中でスマホを見ている時間はどのくらいあるでしょうか?
「ヤベ、1~2時間ぐらいSNS見てるよ…」
おそらく、暇があればYoutubeやInstagramを見ていることが多いのではないでしょうか?
私もそうだったので気持ちはとてもよくわかります。
ただ、この時間を英語学習に変えるだけで、IELTS5.5は誰でも取得できます。
これまでのデータでお示ししている通りです。
ぜひあなたも挑戦してみましょう!
IELTS5.5、6.0、7.0取得に
必要な4技能試験の正解数
ここからはIELTSで求められる4技能試験に必要な英語力についてお伝えしていきます。
リスニング
まずIELTSのリスニング試験の概要について少し触れておきます。
リスニング試験の概要
IELTSのリスニングは試験は4つのパートから構成されています。
各パートの特徴は以下の通りです。
ポイント
パート1:2人の会話、内容はホテル予約や施設への問い合わせなど
パート2:話し手は1人、内容は観光地案内やツアーのガイダンスなど
パート3:2~4人の会話、内容はある課題に対するディスカッションなど
パート4:話し手は基本1人、内容はアカデミックな講義など
各パート10問ずつ、合計40問の試験となっています。
試験時間は約40分ですが、残り10分間は回答用紙に答えを書き写す時間が与えられます。
出題される問題形式は以下の通りです。
問題形式
・選択問題(3つの選択肢から1つの正解を選ぶ問題が多い)
・マッチング問題(ある話題に最も合う答えを選択肢から選ぶ)
・書き取り問題(空所を埋める)
・地図や図表問題(地図を見て選択肢から正しい場所を答える)
・Q&A問題
「選択問題」だけでなく「書き取り問題」もあるので、スペル間違いに注意が必要ですね。
IELTS5.5、6.0、7.0取得に必要な正解数
IELTSの各スコアを取得するために、リスニング試験でどのくらい正解数が必要なのでしょうか?
以下の表は、正解数とスコアの関係を示しています。
正解数 | IELTS | 正解率 |
---|---|---|
16 | 5.0 | 約4割正解 |
23 | 6.0 | 約6割正解 |
30 | 7.0 | 約7.5割正解 |
参考: IELTS公式サイト_IELTS scoring in detail
※こちらの表は目安です。換算点にはずれが生じます。
上記の表より、全体の約5割、20点を取れればIELTS5.5を取得することができます。
また、約7.5割、30点取ることができればIELTS7.0を取得することができそうです。
リーディング
次にIELTSのリーディング試験についてです。
こちらも先に概要をお伝えします。
リーディング試験の概要
IELTSのリーディング試験は3つのパートから構成されています。
パートが進むごとに問題が難しくなっていくのが特徴です。
出題内容は「教育」「自然」「テクノロジー」などアカデミックな内容が中心で、試験時間約60分の中で、各パート800文字程度の文章を読むことになります。
パート1、2は13問ずつ、パート3は14問の合計40問の試験となっています。
IELTS5.5、6.0、7.0取得に必要な正解数
こちらも各スコアを取得するためには、リーディング試験でどのくらい正解数が必要なのでしょうか?
以下の表は、正解数とスコアの関係を示しています。
正解数 | IELTS | 正解率 |
---|---|---|
15 | 5.0 | 約4割正解 |
23 | 6.0 | 約6割正解 |
30 | 7.0 | 約7.5割正解 |
参考: IELTS公式サイト_IELTS scoring in detail
※こちらの表は目安です。換算点にはずれが生じます。
上記の表より、リスニング同様に全体の約5割、20点を取れればIELTS5.5を取得することができます。
また、約7.5割、30点取ることができればIELTS7.0を取得することができそうです。
ライティング
次にIELTSのライティング試験についてです。
こちらも先に概要をお伝えします。
ライティング試験の概要
こちらは日本人が苦手としている試験として知られています。
IELTSのライティング試験は2つのパートから構成されています。
各パートの特徴は以下の通りです。
ポイント
パート1:グラフ、表、図から数値や変化を読み取り、それについて説明する。(150ワード以上)
パート2:あるトピックについて、エッセイを作成する。(250ワード以上)
合計時間は60分となります。各パートごと時間制限はないため、タイムマネジメントが重要になります。
ライティング試験の採点基準
ライティング試験は採点者が以下の4つの評価基準を参考にスコアをつけます。
採点基準
・数字や変化を適切に描写できているか(パート1)、質問に沿った適切な回答であるか(パート2)
・一貫性とまとまりのある文章になっているか
・語彙の正確性と幅広い表現ができているか
・文法が正確に使えているか
つまり、上記の基準に従っていない場合、減点式にスコアが落ちていきます。
そのため、私はいつも以下のことに注意しています。
注意点
・文法を正しく使う
・スペルミスを減らす
・文章を書く前に構成を組み立てる
IELTS5.5を取るためには難しい表現を無理して使う必要はありません。
自分で使える表現を最大限使って、文章を書いていきましょう!
また、IELTS7.0を取得するためにはライティングのテクニックが必要になってくるかもしれません。
もしあなたが高得点を目指しているなら、IELTSの塾やスクールを検討してみても良いかもしれません。
IELTSスクール一覧表を特徴別にまとめてみたので、興味がある方はぜひご覧ください。
スピーキング
次にIELTSのスピーキング試験についてです。
こちらも先に概要をお伝えします。
スピーキング試験の概要
こちらも日本人が苦手としている試験として知られています。
IELTSのスピーキング試験は面接官と1対1で会話を行います。試験は3つのパートから構成されています。
各パートの特徴は以下の通りです。
ポイント
パート1:仕事、家族、日本についてなどの一般的な質問に答える
パート2:ある話題に関する問題が与えられ、1分間の準備期間の後、2分間でスピーチを行う
パート3:パート2の話題に対し、面接官とディスカッションを行う
試験時間は簡単な説明が1分、パート1、2は約4分、パート3は約5分の合計約14分です。
スピーキング試験の採点基準
スピーキング試験は面接官が以下の4つの評価基準を参考にスコアをつけます。
採点基準
・流暢さと一貫性があるか
・語彙の正確性と幅広い表現ができているか
・文法が正確に使えているか
・発音が適切か
ライティング同様、より高い点数を取るためには採点基準をよく理解することが重要です。
私は採点基準を踏まえ、いつも以下のことに注意しています。
注意点
・基本的な文法が瞬時に頭に浮かぶようにトレーニングする
・発音練習をする(洋楽の歌詞を見ながら自分が歌えるまで何度も練習する)
・1日で覚える英単語の数を制限する(多すぎると覚えられない)
スピーキングでIELTS5.5を取るためには難しい表現を無理して使う必要はありません。
中学英語でも完璧に使えるようになれば点数を上げることは可能です。
何冊もの本をまんべんなく行うより、1冊の本を完璧にした方が話せるようになります。
私は以下の瞬間英作文の本を使用しました。
また、スピーキングにはオンライン英会話もおすすめです。
私が使用しているDMM英会話を含め、特徴別にオンライン英会話の一覧表を作成したので、ぜひご覧ください。
まとめ:留学に必要な
IELTS5.5は誰でも取得できる
本記事のまとめは以下の通りです。
まとめ
・IELTS5.5は TOEIC:600~740点、
TOEFL iBT:69~79点と同じレベル
・日本人のIELTSスコアの平均は5.8
・IELTS5.5は1日1~2時間の勉強を
1年間継続すれば取得できる
・各科目5割正解できればOK
・初心者でもIELTS5.5は取得可能
今回は英語学習初心者でも海外留学に最低限必要なIELTS5.5が取得できる理由及びさらに上のIELTS6.0、7.0の英語力の目安についてご紹介しました。
IELTS5.5は初心者でも取得可能なレベルであることが分かったと思います。
ただし、すぐに取得できるわけではありません。
あなたの毎日の努力次第です。
留学によって自分の可能性を広げたい方、ぜひ挑戦してみてください!
※私の失敗があなたの役に立てばと思い、IELTS5.5を取得した方法を以下の記事にまとめました。
≫【IELTS学習初心者必見】独学で5.5のスコアを取得した勉強法
また、もしご自身の現在の英語力が分からない場合、1度IELTSを受験してみるといいですよ!
1度試験を受けると自身の弱点がわかり、その点を克服することで、効率的に自身の英語力を伸ばすことができます!
IELTSの日程や試験会場、申し込みの注意点に関する詳細は、以下の記事をご覧ください。
≫【2022年版】IELTSの日程と試験会場選びの注意点を受験経験者が徹底解説!
それでは次の記事でお会いしましょう!